「奈良をもっと、好きになる」。県がそん…
「奈良をもっと、好きになる」。県がそんなキャッチフレーズで販売している県民手帳の販売数が右肩下がりに落ちている。
社内でもスマートフォンでスケジュールを管理する社員が増え、予定を尋ねるとちょっと待ってとスマホを開く。手帳が売れないのもむべなるかな。
ただ、奈良県に興味がある人、県内で働く者にとってこれほど便利なものはない。県関係の統計データや官公庁の住所・電話、主な年中行事の一覧など、知りたい情報が満載されている。
2024年版は「奈良のうまいもの」のページが追加され、味わった特産品をチェックできる。
そんな中、県民手帳の売り上げを伸ばしているのが青森県だ。表紙は「りんごレッド」「まぐろブラック」など5色に加え、模様が刺しゅうされた限定版もある。お年寄りに加え、若者の人気も高いという。
ちなみに奈良の県民手帳はすほう色と黒の2色。限られた予算だが、カラーバリエーションを増やすなど、改革の余地はありそうだ。スマホと併用してでも持ちたいアイテムに。若者の需要が伸びれば販売数の回復も期待できる。(増)