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夏の終わりが近づくと思い出すことがある…

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 夏の終わりが近づくと思い出すことがある。2018年8月31日未明。奈良市の国道24号で10代の若い男女8人が死傷するバイク事故が起きた。

 

 現場はJR関西線を越える高架橋の中央付近。多くの車両が行き交う道沿いに今、事故を連想させるものは何もなく、ただ記憶だけが残る。

 

 あれから5年。交通事故防止の呼びかけはもちん、新学期を目前に控えて何となく落ち着かなくなる時期をどう過ごすか。そんな心のケアも若い人たちには必要なのかもしれない。

 

 一方、県交通安全協会は19年に大津市で起きた保育園児ら16人が死傷する交通事故を教訓に、子どもたちの登下校を見守る取り組みを強化。

 

 きのうは2学期のスタートに向け、県や市町村の交通対策協議会に黄色い横断旗を贈った。また先週19日のバイクの日には県警などが二輪事故撲滅を目指すキャンペーンも行った。

 

 魔が差すとは出来心を起こす意味だろうが、ふと気が緩んだり思いがけない失敗を犯してしまったり。そんな重大事故につながる魔が差す一瞬が、なぜか夏の終わりには起きやすい気がして不安になる。(松)

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