今から40数年前、在阪のラジオの深夜番…
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今から40数年前、在阪のラジオの深夜番組で「…ぬかるみの世界」という人気番組があった。
出演者2人のトークは非常に面白く、聞き始めたら身動きがとれなくなり、ぬかるみにはまったような感じだった。
マイナンバーカードをめぐるトラブル続出のニュースを聞きながら、ふと、ぬかるみという言葉が頭に浮かんだ。制度設計が不十分なままスタート、“着地点”を先に決めて、「ポイントがもらえるのは○○まで」と迷える国民のお尻をたたいた。
先を急いだせいか、次々と問題が発覚し、政府は対応に追われる始末。どんな課題が考えられるか、想定できそうなものなのに、官僚や政治家の想像力のなさにはあきれる。国会答弁の想定問答集作りにしか興味がないのかもしれない。
昨日は、マイナカードについて、関係する大臣3人、松本剛明総務相、加藤勝信厚生労働相、河野デジタル相が、それぞれ記者会見をしていた。暗証番号、保険証、名称変更―と案件はバラバラ。これで、まとまっていくのだろうか。
「狭い日本、そんなに急いで…」という言葉もあったっけ。(恵)