新聞広告に携わる人は新聞を下から読む、…
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新聞広告に携わる人は新聞を下から読む、と業界の先輩に聞いたことがある。自身の仕事に生かすため、だれが広告を利用し、内容やデザイン、企画力はどうかなど、まずは確かめずにいられないかららしい。
新聞人としては順番はともかく新聞広告も気になる。記事同様、参考になり、心を刺激されるものが少なからずあるからだ。
本紙6月30日付11面記事下に、6〜8月の水難事故防止月間の企画広告が掲載された。水難事故への対処、防止法が、イラストや海上での緊急通報先と併せて紹介されている。
熟年者には少々字が小さめだが、警戒感を呼び覚まし、行動を再点検するには時宜を得た内容。流し見にとどめるにはもったいない。
企画の広告主のひとつ、奈良YMCAは着衣水泳をはじめ、多様な水難防止の知識を発信している。読者が利用できる情報も企画内で知ることができる。
新聞に対しては、記事が多くて全部読み切れないとの意見も時折届く。広告分を加えると情報量はさらに増す。ただ新聞人は、読者の気持ちを波立たせるものをさらに多くといつも考えている。(智)