地方訪問が4年ぶりとなられた上皇ご夫妻…
地方訪問が4年ぶりとなられた上皇ご夫妻は、楽しみにされていた京都の葵祭が、天候の悪化が見込まれたため延期され、静かに静養されたという。
きょうは奈良入りされ、あす17日には斑鳩町の皇族ゆかりの門跡寺院・中宮寺や、天理市の「なら歴史芸術文化村」などを訪問される予定だ。
美智子さまとともに皇太子時代から、何度も奈良入りされ、県民と親しく接してこられた。記紀に書かれているように、皇室発祥の地なるがゆえに、特別な思いもあられる。
昨日も夕方から天気が急変して、激しい雨となったが、上皇さまとなって、初めての地方訪問なので、何とか崩れないでと願うばかりだ。
開発が進んだとはいえ、奈良には古墳をはじめ古代の遺跡が各所に遺されている。まだまだ解明されないものが多々あるが、後世に伝えていく使命が私たちにある。
千数百年という、気の遠くなるような年月を、守り続けてきたのだから、あせることなく伝えていきたい。昔のものはだめで新しいものがいい、という発想は怖い。破壊してしまえば取り返しがつかない。(治)