国原譜

春分の日には苦い思い出がある。約40年…

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 春分の日には苦い思い出がある。約40年前、単車で丹後半島に日帰りツーリングに出掛けたものの大雪に見舞われ、京都から兵庫への峠が越えられず帰宅できなくなったのだ。

 

 天気予報の精度が今ほどではなかった時代。この時期に積もるほどの雪が降るはずはないとの思い込みと、何とかなるとの油断による失態だった。

 

 地元の人々の手助けと善意がなければ、宿も見つけられず大事になった可能性もあった。もっとも油断がなくても厄災は降りかかる。

 

 第94回選抜高校野球大会に出場予定の京都国際が、選手ら13人が新型コロナウイルスに感染したため開幕直前に出場を辞退した。隣接府代表のことでより身近に感じ、選手らの無念さを思うと心が痛んだ。

 

 16日深夜には宮城、福島両県で最大震度6強の地震が発生した。東日本大震災から11年。終えんの見えないゆれ、状況への不安、やるせなさは別の大震災で被災した身として少しは分かる。

 

 ただ油断をしていたら、事態はもっと深刻になっていたかもしれない。コロナ禍、災害は奈良も例外ではない。用心は無駄にはならない。 (智)

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