奈良県天理市・柳本小児童らがしめ縄作り体験、稲束ねじって丁寧に
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奈良県天理市柳本町の市立柳本小学校(川口雅哉校長)で20日、3年生の児童37人がもち米の稲わらを使ったしめ縄作りを体験した。一般社団法人STAGE(同市、松尾潤代表理事)が取り組む地域貢献活動の一環。
しめ縄は神様を迎える清浄な場所を示す飾り。稲わらには五穀豊穣への願いが込められている。子どもたちがその意味を知り、「心」に触れることで、次世代に日本の伝統や風習を伝えていこうと2018年に石上神宮で始まり、21年からは同校の総合学習として行っている。
児童らは2人一組になって稲わらの束を三つに分け、それぞれの束をねじりながら丁寧に編み上げた。中田太誠さん(8)は「ねじりながら編むのに力がいるので難しかった。工作は好きなのでうまくできた」と笑顔。
松尾代表理事は「地域の慣習を知り、子どもらの郷土への思いが深まれば」と話した。