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【動画あり】「人と鹿の共生を感じて」 古都奈良の伝統行事「鹿の角きり」始まる 勢子の勇姿に盛大な拍手

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のこぎりで鹿の角を切り落とす神官役(左)ら=12日、奈良市春日野町の春日大社境内の鹿苑角きり場

春日大社境内の鹿苑で10月14日まで

 

 古都奈良の秋を彩る伝統行事「鹿の角きり」(奈良の鹿愛護会主催)が12日、奈良市春日野町の春日大社境内にある鹿苑(ろくえん)角きり場で始まった。1日4回実施され、14日まで行われる。

 

 江戸時代初期の1672(寛文12)年に、発情期を迎えた雄鹿の角により、人が危害を受けたり、鹿が互いに突き合って死傷したりすることを防ぐために始まったとされる。

 

 「赤旗」を持った法被姿の勢子(せこ)らが、3頭(1回あたり)の雄鹿を角きり場に追い込み、「十字」と呼ばれる捕獲具で角に縄をかけて捕獲。鹿をコザの上に寝かせ、烏帽子(えぼし)をかぶった神官役がのこぎりで角を切り落とし、神前に供えた。

 

 観客席からは、鹿を追う勢子らの勇姿に盛大な拍手が送られた。

 

 奈良の鹿愛護会の職員で勢子のリーダーを務める石川周さん(46)は「この伝統行事を通じて、人と鹿の共生を感じてほしい」と話していた。

 

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