奈良トヨタ、1973年式スプリンタークーペを修復 よみがえる往年の名車 奈良県産品マルシェも

奈良トヨタ(菊池攻社長)のモビリティガーデンRT香芝オープン3周年記念イベントが5日、奈良県香芝市畑2丁目の同店であった。レストア(修復)が完了した1973(昭和48)年式スプリンタークーペ(KE25型)が披露された。
旧車を使った若手エンジニアへの修理、修復技術の継承と人材育成を目的にした、同社のレストアプロジェクトの一環。手がけた車両は今回で14台目になる。
作業は各店舗からエンジニア12人が集まり、今年1~8月にかけて週1回のペースで行われた。エンジンやトランスミッションといった主要部分の分解洗浄と研磨、整備をはじめ、各部の部品の交換や車体の塗装など、当時の整備関連マニュアルを参考に作業を推進。オリジナルの部品がない場合は、代替部品を使うなどして仕上げた。
完成披露式典には関係者や来賓ら約70人が出席。レストア作業の概要と内容が映像を交えて紹介された。このあと菊池社長が除幕し、レストア車を披露。当時若者らに人気を博したコンパクトクーペが新車のようによみがえった姿に、出席者から大きな拍手が送られた。
菊池社長は「レストア作業を重ねるにつれてエンジニアの技術力も高まり、今回もいい仕上がりになった。技術がきちんと伝承できていることはうれしい」と話した。
同イベントでは地域貢献活動として、県内各地のこだわり農産物、加工品の数々を紹介するマルシェや、アメリカ発祥の小児がん支援の取り組み「レモネードスタンド活動」も展開。きょう6日も午前10時~午後5時までに開かれる。