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果敢な攻め 何度も 好守光るマルクヴィト - 奈良クラブ

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J初ゴールを決めた堀内=22日、長野Uスタジアム(C)NARA CLUB

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堀内初ゴール、岡田優10点目

 中田一三監督の就任3戦目となる第29節、奈良クラブは再びドローで試合を終えたが、第27節とは全く異なる印象を観戦者に与えた。

 

 第27節のカターレ富山戦(0―0)は、守備を重視した戦術を採用、新体制下でまず『負けない』姿勢を強く示した。連敗を4で止め、12戦ぶりとなるクリーンシートも実現した。

 

 対して第29節のテゲバジャーロ宮崎戦は、多くのサポーターが勝利を確信しながら観戦したのではないだろうか。序盤から堀内の自身J初となるゴールで鮮やかに先制、その後同点とされたものの、岡田優が複数のDFを振り切りながら圧巻のシュートを決めて2―1で前半を折り返した。

 

 試合を通して宮崎が攻め入る時間が長かったが、GKマルクヴィトが好セーブを重ねて会場を沸かせた。

 

 だが、アディショナルタイム5分を告げられたところで遅延行為の判定を受けた下川が退場。1人欠けた状態で残り時間を戦い、後半51分、コーナーキックからのセットプレーで同点とされた。マルクヴィトが相手選手との接触で転倒している中でのゴールだった。

 

 その後も果敢に追加点を狙ったが、数的不利もあってか再び攻め込まれ、コーナーキックからの攻撃をマルクヴィトが抑えた後半54分にホイッスル。勝ち点2が終了間際に手からこぼれ落ちた。

 

 3試合連続のドローとなったが、観客席のサポーターらが負けなかったことを喜んだ第27節に比べ、今節は審判の判定に不満の声が上がるなど、悔しさの大きい勝ち点1となった。

 

 中田監督は「勝ちを自ら捨てたような試合」とし、「技術や戦術の問題ではなく、勝利に値するメンタルにない。誰かのせいや何かの問題にするのではなく、自分自身でしっかり受け止め対処することが勝ちにつながる。勝つために必要な試練を冷静かつ客観的に見ることが必要」と振り返った。

 

 小谷主将も「次に生かすしかない。下を向くことは簡単だが、しっかり前を向いてあと9試合頑張っていきたい」と話した。

 

 次節は29日、長野県のサンプロアルウィンで松本山雅FCと対戦する。今節での悔しさが、また一つ奈良クラブの強さの礎となったことを信じ、勝利を期待したい。

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