経済

店舗売買、人気メニューも承継 経営支援事例発表会最優秀賞に水元さん 近畿大会出場へ - 奈良県商工会職員協議会

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辻本会長から表彰状を手渡された水元さん(左)=8月30日、橿原市大久保町の県社会福祉総合センター(県商工会連合会提供)

日本公庫奈良支店長賞に失尾さん

 

 奈良県商工会職員協議会(辻本明弘会長)の経営支援事例発表会が8月30日、橿原市大久保町の県社会福祉総合センターで開かれた。県商工会4ブロックの代表者が経営支援の内容を発表し、最優秀賞には奈良ブロックの水元智也さん(大和郡山市商工会経営指導員)の事例が選ばれた。

 

 商工会職員が持つ経営支援のノウハウ、経験の共有とともに、経営指導員らのモチベーション向上、事業者支援実績のアピールなどを目的に毎年開催。近畿大会の予選を兼ねる。

 

 各ブロックの代表者は20分の持ち時間で、経営支援の内容と効果、成功したポイント、支援を通して得た知見などを発表。外部の経済関係者らを含む審査員が支援内容やプレゼンテーション力をポイントに審議し、入賞作を決定した。

 

 このうち最優秀賞の水元さんは、イタリアンレストランのシェフが、後継者不足などで廃業を余儀なくされ飲食関係者への店舗売却を希望していた中華料理店の店舗を購入するとともに、同店の人気メニューも引き継ぐ事業承継の新たな形を成立させた事例を紹介。今回の事業推進に伴う各種補助金獲得への支援、活用についても説明した。

 

 水元さんは10月に滋賀県で開かれる近畿大会に出場。「飲食店の味と想(おも)いの承継という、形にならない支援が評価されたことがとてもうれしい。近畿大会でもしっかりと伝えたい」と話した。

 

 また今回新設された日本政策金融公庫奈良支店長賞には、失尾正憲さん(下北山村商工会経営指導員)の事例が選ばれた。

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