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奈良県産の高機能ハイソックス使用で子どもの運動能力向上 日本薬科大の多根井教授ら、研究結果を台湾で発表 広陵の「昌和莫大小」と共同開発

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台湾の国際学会で県産の高機能ハイソックスを紹介した多根井教授(右)と井上社長=広陵町百済の昌和莫大小

 奈良県産の高機能ハイソックスを使用することで、子どもたちの運動能力の向上がみられたとする研究結果を、日本薬科大学の多根井重晴教授らのチームが今年10月、台湾・台北市で開催された「第29回アジア薬剤師会連合学術大会」で発表した。多根井教授らは「付加価値の高い県産靴下がアジア市場でも注目を集めることにつながれば」と期待を寄せている。

 

 多根井教授は高機能スポーツソックスなどの「ОLENО」ブランドを展開している「昌和莫大小」(広陵町百済、井上克昭社長)と共同で野球用ハイソックスの開発に取り組んできた。

 

 ハイソックスは高機能の素材を使うことで、ふくらはぎや足首にかかる圧力を調整できる同社の医療用ストッキングの技術を応用。けがの予防や高い運動能力を引き出せるように商品化を目指した。

 

 商品開発では、橿原市内の学童野球チームで、子どもたちのベースランニングのタイムを計測するなどデータを収集。その結果、高機能ハイソックスの方が、通常のものよりも平均約0・4秒速く塁間を走れることが実証された。

 

 多根井教授はこうした結果を台湾で開催された国際学会で発表。同教授によると、県産靴下メーカーの技術力が注目され、現地のメディアの取材を受けたり、薬局で商品を取り扱いたいなどの反響があったという。

 

 同社は12月9、10日に開催される奈良マラソンのエキスポにОLENОブランドのブースを出展。井上社長は「台湾でもランナー向けの靴下は好評。野球も人気スポーツなのでニーズを探り、さらに販路を広げていきたい」と話している。

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