奈良・大淀町のナシで「完熟梨サイダー」 飲み口すっきり 泉屋、海外展開も視野に
酒類卸売などの泉屋(奈良市、今西栄策社長)は、奈良県特産のナシをふんだんに使った炭酸飲料「完熟梨サイダー」を開発、今月から販売を始めた。
同社はこれまで、県農畜水産物ブランド認定制度の県プレミアムセレクトのイチゴ「古都華」や「富有柿」を用いたサイダーを作り2021年、22年に販売してきた。
今回の商品は第3弾で、県プレミアムセレクトの大淀町のナシを使用。同町の梨子本果樹園で生産されたナシを、京都と大阪の会社で一次加工、瓶詰めして商品化した。
樹上で完熟させたナシを使ったサイダーは、すっきりとした飲み口が特徴。日本酒をこのサイダーで割ってもおいしく飲めるという。今年9月から10月にかけて豪州・シドニーで開かれた食や観光がテーマの展示会にもテスト出品。バイヤーや現地の飲食店関係者に好評だったこともあり、海外展開も視野に入れる。
初年度の販売目標は3万本。今西社長(52)は「ほのかなナシの香りと、飲み終わった後の風味が楽しめる商品。大淀のナシを飲み物としても味わってほしい」と話す。
200ミリリットル入り(果汁3%)の参考小売価格250円(税別)。県内の百貨店やスーパー、土産物店、同社EC(電子商取引)サイトなどで順次販売される。
問い合わせは泉屋、電話0742(26)1234。