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千田川親方(元徳勝龍)お国入り 「髷があるうちに、奈良でちびっ子相撲などが開催できれば」 奈良県知事と奈良市長を表敬

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「現役生活お疲れさまでした」などと書かれた横断幕を掲げる職員らに迎えられる千田川親方=5日、奈良市役所

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 秋場所で現役を引退した奈良市出身で大相撲・元幕内、徳勝龍の千田川親方(37)=本名・青木誠さん=が5日、奈良県庁と同市役所を訪れ、現役時代の思い出などを語った。

 

 元幕内、徳勝龍は2009年初場所初土俵。11年九州場所で新十両、13年名古屋場所で新入幕。県民にとって忘れられないのは、20年初場所で、幕内最下位の幕尻から県出身力士としては98年ぶりの優勝。先月、引退を決め、年寄「千田川」を襲名した。

 

 千田川親方は県庁知事室に山下真知事を表敬。山下知事は「県民の誇り」とたたえた。

 

 千田川親方は「まさか優勝できるとは。勝ち越して、次の大阪場所を迎えたいとの思いで臨んだ」と振り返った。引退会見では、思い出の一番として優勝を決めた千秋楽の大関戦を挙げ、時折、涙を浮かべるシーンもあったが、会見後初の“お国入り”では充実感に満ちていた。

 

 この後、訪れた奈良市役所では「千田川親方 感動をありがとう」「現役生活お疲れさまでした」と書かれた横断幕を持つ職員や市民らに迎えられた。

 

 仲川元庸市長に初土俵以来、引退を決めた今年秋場所で休場するまで無休を続けたことを問われ、「人一倍、体のケアに努めてきた。出ない(休場)のは負けと一緒ですから。親方から『まだまだやれる』と言ってもらったことも励みになった」と話した。

 

 今後は木瀬部屋付きの親方として後進の指導にあたる。「自分は応援してくださる人がいるんだという感謝の気持ちで相撲を取ってきた。そのことを若い力士に伝えたい」と語った。

 

 現役時代に比べ、奈良に帰る機会も増えそうで、「髷(まげ)があるうちに、奈良でちびっ子相撲などが開催できれば」とふるさとでの相撲普及に意欲。現在、県内高校の部活動で相撲に取り組む生徒は少なく、31年に県内開催が予定されている国民スポーツ大会(現・国体)に向けても「お役に立てれば」と意欲的だ。

 

 断髪式は再来年2月に行う予定。

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