社会
本納入で新モデル 奈良県書店組合と障害者支援施設が協力
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県内の「街の本屋さん」33店が登録する県書店商業組合(大和郡山市下三橋町)は25日、障害者支援施設と協力し、公共図書館などへ本を納める新モデルを始動した。地域のニーズに精通した街の書店が選書を提案し、障害がある人が本をフィルムでカバー。地元の書店ならではの迅速な納品を目指す。
この日、知的障害がある人らが通う生活介護事業所あおぞら(天理市二階堂北菅田町)で、利用者が学校図書用の本にフィルムを貼る作業を実演。報道関係者に公開された。利用者の森下貴茂さん(48)は1冊約10分かけて丁寧に完成させ、「きれいにできたらうれしい。頑張ります」と話した。あおぞらは今回、葛城市内の小学校3校の図書室のために約100冊準備する。