自動車文化の存在を再認識した。奈良トヨ…
自動車文化の存在を再認識した。奈良トヨタが「第3回クルマ・社会・パートナーシップ大賞」で自動車ユーザー連携賞を受賞した。
同社が2004年から取り組む旧車のレストア(再生)事業が地域の自動車文化の醸成や整備技術の伝承・人材育成につながると評価されたという。
日本であまりなじみのない車のレストアだが、自動車文化の先進国ともいわれる英国では盛ん。名車再生のテレビ番組が製作されていて、日本の衛星放送で見ることができる。
「この車の走行距離は、まだ10万キロと少ない」との解説があって驚かされたことも。長年使うと、耐久消費財が相手とは思えない愛情が湧いてくるのが自動車である。
それは、車1台1台に、それぞれの物語があるからではないだろうか。ときめいた恋人とのデート、楽しかった家族との旅行、ストレスを解消した独りドライブ。
人とのふれあいによって車に命が吹き込まれるような気がする。安全運転を心掛けクルマに優しくありたい。「そう思うなら、たまには洗車してよ」と愛車からグチを言われそうだが。(栄)