来年用のお年玉付き年賀状が1日、全国の…
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来年用のお年玉付き年賀状が1日、全国の郵便局で一斉に発売された。干支(えと)の辰(たつ)にちなんだタツノオトシゴなどの絵柄が人気を集めそうだという。
当初発行枚数は前年比約12%減の約14億4千万枚。記録が残る2004年用以降で最も少なく、年賀状離れは顕著だ。
若年層の電子メールやSNSなどの普及に加え、最近では「終活」の一環として「年賀状じまい」する高齢者も多いという。年齢を重ねると、年賀状を書くのも大変になる。
筆者も一昨年、昨年と立て続けに両親を亡くし、年賀状のない正月を過ごした。2年続くと年賀状を書くのが億劫になり、今年の年末もどうしょうかと考えてしまう。
しかし昨年末、父の死去を知らせる喪中はがきに対し、父の古い知人から丁寧なお悔やみの返事をいただき感激した。父とは何十年も会っていない人だが、年賀状のやり取りは続いていたらしい。
わが身を振り返っても、年賀状だけの関係になった人は多い。年賀状を止めると、そんな人たちと完全に途切れてしまう。やはり、今年の年末も年賀状を出そうと思う。(法)