バンビシャス、シーズン展望 3ポイントとDFが鍵

B2リーグの2024―25シーズン戦が、5日開幕する。バンビシャス奈良はチーム初のプレーオフ進出に向けて気勢を上げている。
バンビシャスは昨シーズン、24勝36敗で西地区7チーム中6位と、数字だけ見れば低迷しているようにも感じるが、終盤までプレーオフ進出の可能性を残す戦いぶりを見せた。そのチームを指揮した小野ヘッドコーチ(HC)と、選手8人が残留したことは大きい。毎年多くの選手が入れ替わりほとんど新チームとしてシーズンに挑んできたが、今回は継続したチーム作りが可能になる。
ディフェンス力を前面に押し出して戦った前シーズンは、総失点数でリーグ5位の少なさ。しかし、得点面では1試合平均74・7点で14チーム中12位。得点力の上積みが今シーズンの課題になる。
そのために試みているのが「3点シュートの試投数の増加」だ。プレシーズンゲームではハインズ、林、古牧が安定して決め、インサイドプレーヤーのジャクソン、本多も要所で3点シュートをリングに沈めた。3点シュートを武器にしながらも、昨シーズンは指のけがが影響して振るわなかった石井も今シーズンで再起に懸けている。
アウトサイドからのシュートは、ボールを一気にインサイドまで運べるという利点もある。たとえシュートが外れたとしても、オフェンスリバウンドで奪いセカンドチャンスを狙うことができれば、得点の機会を増やすことになる。3点シュートを放った後のリバウンドの連携も重要になってくるだろう。
もう一点の課題は、相手にイージーポイントを与えてしまうことだ。昨シーズンも立て続けにオープンな状態でのシュートを許してしまい、それで流れを奪われてしまうことが少なくなかった。小野HCは「オフェンスの終わり方の悪さ」を指摘する。ディフェンスリバウンドを奪われたとき、ターンオーバーを出してしまったときに、いかに素早くディフェンスの体勢に切り替えられるかが、勝ち数を増やしていく上でポイントになる。(有賀)
第1節
VS青森ワッツ
5日(土)・午後5時5分~
6日(日)・午後2時時5分~
場所:ロートアリーナ奈良