奈良県河合町役場が漏水で業務停止 1階フロアや地下書庫水浸しも・・・職員奮闘、半日で復旧
奈良県河合町役場(同町池部1丁目)で27日早朝、水道管の漏水により1階フロアの大部分と地下の書庫などが水浸しになり、同役場は午前中の業務を停止した。復旧作業の結果、機器に目立った不具合はなく、午後1時には通常業務を再開した。
町総務部によると、原因は、庁舎のほぼ中央に位置する壁面内部の水道管(内径30ミリ)の接合部が外れ、点検口などから壁の外に漏れ出たため。早朝に火災報知器が鳴り、通報を受けた職員が午前6時ごろ庁舎に駆け付けた時には1階フロアの大部分が水浸しで、地下の書庫と守衛室に天井から水が浸み出ていたという。パソコンやコピー機、電話の配線が浸水。当初、電話は不通や混線が生じた。
町は、役場機能を復旧するため業務を停止。午前8時30分ごろ、町防災行政無線やホームページ、SNS(交流サイト)などで町民に通知。役場の出張所では、通常営業していることも周知した。
役場の業務を停止している間、1階の職員は総がかりで清掃に対応。2階の職員は周辺への連絡や、書庫で濡れてしまった保管文書を体育館で乾燥する作業などを担った。水に浸かった配線は、新しい配線を引き直すとショートなどなく復旧したという。
正午ごろ、復旧作業が終わったことを町民にアナウンス。午後1時から通常業務に戻ることができた。
この事態を受け、森川喜之町長は「一時的に業務を停止せざるをえない事態となり、町民の皆さまには多大なご迷惑をお掛けしたことをおわび申し上げたい。今般の事案は水道設備の不具合が原因だったが、今後、このようなことが起きないよう、対策を講じたい」とコメントした。