【新春随想】奈良県警本部長 安枝 亮 治安向上へ今年も尽力
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謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
奈良県民の皆さまには、平素から各種警察活動に対する深いご理解、ご協力を賜りますとともに、青色防犯パトロールや地域の見守り活動をはじめとしたボランティア活動を実施していただくなど、県内の安全・安心の確保のためにご尽力いただいていることに対しまして、改めて御礼申し上げます。
さて、県内の治安情勢ですが、刑法犯認知件数については、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けの変更に伴い、社会活動が正常化する中で増加傾向にあります。特に、高齢者が狙われやすい特殊詐欺については、被害額・件数とも前年を上回っております。また、児童虐待やストーカー、DV等の人身安全関連事案については後を絶たず、予断を許さない状況です。
交通情勢につきましては、65歳以上の高齢者の車両単独死亡事故や徒歩での道路横断中の事故が多発しました。また自転車が関係する事故件数がほぼ横ばいで推移していることから、重症化を防ぐための乗車用ヘルメットの着用促進を推進するとともに、通学通園路等における子供の交通安全確保等の取り組みもしっかりと進めてまいります。
今後も県警察は奈良県の治安向上に向けて活動を展開してまいりますので、皆さまのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆さま方にとりまして良き年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。