10月21、22日に開催の平城宮天平祭 「AR歴史クイズラリー」に登場のキャラ、奈良女子高校アニメ部生徒がデザイン 四神と麒麟をイメージ

奈良女子高校(奈良市三条宮前町3)のアニメーション部の生徒が、あすあさって21、22日に開かれる秋の平城宮天平祭「みつきうまし祭り」(平城宮跡にぎわいづくり実行委員会主催)で公園内を巡る「AR歴史クイズラリー」に登場する天平人のキャラクターをデザインした。
AR(拡張現実)はスマートフォンなどで現実世界とキャラクターなどを重ねて楽しめる技術。部員たちが授業で地域の祭りを盛り上げるためのアニメーション動画を作成したことがきっかけで、同祭りでARを担当する企業が「祭りを若い世代にも楽しんでもらいたい」と、若者を引きつけるキャラクターデザインの作成を依頼した。
主に開発に携わった同部2年生の6人は、奈良の考古学歴史研究資料に基づいて作ることに決め、夏休みには平城宮跡資料館へ行き、天平衣裳を学んでアイデアを膨らませた。同資料館担当者らが監修し、生徒たちは夏休みや放課後の時間に何度も改良して完成させた。
キャラクターは四神の朱雀、玄武、白虎、青龍、と麒麟(きりん)をイメージして作られたかわいらしい天平人の5人。顧問の岡本英里教諭(30)は「協力して自主的に動く生徒たちを見て成長を感じた」と話し、部員の高崎心愛さん(17)は「クイズや写真を通してキャラクターを好きになってもらえたら」とPRする。
当日は、アプリ「COCOAR」をスマートフォンでダウンロードし、公園内に設置された5カ所のポイントでクイズに答えると景品がもらえる。キャラクターと一緒に写真が撮れる「ARフォトフレーム」も使用できる。実施時間午前10時〜午後4時。問い合わせは同実行委員会事務局、電話0742(25)0707。