ロビー彩る“奈良公園” 大和信金天理支店で竹中さん水彩画展

元小学校長の竹中良行さん(87)=奈良市東紀寺町=のスケッチ水彩画展が、天理市川原城町の大和信用金庫天理支店(辰巳賢治支店長)ロビーで開かれ、来店する人の目を楽しませている。会期は年内いっぱい。
作品は、はがき大が28点、4号サイズが3点で、いずれも奈良公園内の風景。3年前に免許証を返納し、「これからは足で」と、近くの奈良公園を散策しながら、目にとまった風景を描いてきた。テーマも「奈良公園―歩いて描いて楽しんで」と、楽しみながら描いてきたという。
竹中さんは50年近く教員生活を続けてきた。理科が専門だが、最初の小学校で全教科を担当したことから、絵に親しむようになった。1996年に生駒市立生駒小校長を定年退職したあとも、私立の中学、高校で教えてきた。
退職後に余裕ができてから、夫妻でスケッチ旅行をしたり、山の辺の道など県内の身近な場所を描いてきた。同支店でのロビー展も3回目で、誰もが目にしたことのある奈良公園の風景が、並べられた。
竹中さんは「紙汚しにしか過ぎない絵ですが、齢をとっても、こんな楽しみ方があるんだな、と思っていただければ」と話している。