王寺で開催、学生ら熱心に質問

　若年層の雇用対策推進を目的にした、奈良労働局委託の若年者地域連携事業「わかもの応援　合同企業説明会」(ならジョブカフェ主催、東京リーガルマインド運営)が6月29日、奈良県王寺町久度2丁目の町地域交流センターで開かれた。製造業を中心に、県内に本社、事業所を持つ10業種40社が参加。来春卒業予定の学生らが企業、団体の担当者と面談し、事業内容などの説明を受けた。

　地域の人材流失を防ぎ、地元で働いてもらおうと定期的に開催。大学や短大、専門学校を来春卒業予定の学生、既卒3年以内の求職者、45歳未満の若年求職者を対象とした。

　会場には医療・福祉、卸売・小売業、建設業、運輸・郵便業、宿泊・飲食サービス業など参加各企業、団体がブースを開設。パンフレットや映像資料、自社製品を使って仕事の内容や社風、労働環境、教育体制などを紹介した。参加した学生らはメモを取って熱心に耳を傾け、質問するなどしていた。

　このほか就労支援機関、団体が個別相談コーナーを設け、来場者の疑問に分かりやすく回答。来春短大を卒業予定の奈良市の女子学生(19)は「合同企業説明会への参加は初めて。職種を決めず、いろいろな企業の話を聞いている。できれば県内で働き、地元に貢献したい」と意欲を見せた。