御杖村長選、現職の伊藤氏が3選出馬表明 少子化対策などに意欲
任期満了(12月8日)に伴う奈良県御杖村長選挙で、現職の伊藤収宜氏(70)=無所属=が7日、3期目を目指して立候補の意向を表明した。この日開会した村議会6月定例会で、広口芳弘議員の質問に答えた。同村長選への出馬表明は初めて。
伊藤氏は2期8年の実績として、農林業後継者確保に向けた地域おこし協力隊の活用▽コロナ禍からの経済回復に向けたプレミアム商品券発行事業▽医療費(高校生まで拡充)、保育料、給食費(保育所から中学校)の無償化▽英語教育を行うグローバル人材育成塾の開校(保育所年長組から中学生)▽統合校舎による小中一貫教育の実施―などを挙げた。
議会後の取材で伊藤氏は3期目に向け「旧御杖小学校の跡地利用や移住定住を含めた少子化対策、6割近くになる高齢者の福祉に今まで以上に取り組みたい」とした。
伊藤氏は1971(昭和46)年3月、三重県立白山高校を卒業。村役場に採用されて保健福祉課長や住民生活課長、参事などを務め、2011年3月に退職した。15年の村長選で初当選し、現在2期目。神末。