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奈良県橿原市の喜多酒造、五條市の五條酒造が優秀賞 - 大阪国税局清酒鑑評会

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表彰状を持つ喜多社長。横にあるのは代表銘柄「御代菊」と「白檮」=橿原市御坊町の喜多酒造

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 2022年度の大阪国税局清酒鑑評会で、奈良県内の酒造会社2社がそろって優秀賞を受賞した。喜多酒造(橿原市御坊町)の「御代菊」(大吟醸)が吟醸酒の部で、五條酒造(五條市今井1丁目)の「五神」(本醸造)が燗酒用清酒の部で、それぞれ受賞。喜多酒造が大阪国税局清酒鑑評会で優秀賞を受賞するのは初めて。喜多整社長(53)は「技術面を評価してもらい自信につながる」と喜ぶ。

 

 喜多酒造は、乳酸菌の働きを巧みに利用した奈良ゆかりの伝統製法「水もと仕込み」などで酒造り。今年7月には、近鉄橿原神宮前駅構内に直営の日本酒SHOP&BAR「酒屋みよきく」をオープンした。

 

 喜多社長は「地酒メーカーとして、地域に根付いた酒造りをさらに深めていきたい」と話す。

 

 一方、五條酒造が大阪国税局清酒鑑評会の燗酒用清酒の部で優秀賞を受賞するのは、3回目。吟醸酒の部でも1回受賞している。中元英司社長(58)は「地元で愛飲されてきた酒が評価されてうれしい」と語る。

 

 五條酒造は、金剛山の伏流水を使い、伝統ある「但馬流」の製法で酒造りをしてきた。

 

 「今後もお客さまに喜んでもらえる酒を造り続けていく」と中元社長。近年ではアジア各国への輸出にも力を入れており、「海外でも知名度を高めたい」と力を込める。

 

 大阪国税局清酒鑑評会は、清酒の品質評価を通じて、酒類製造技術の進歩や品質向上を図ろうと毎年開催。本年度は、89製造場(県内12製造場)から吟醸酒の部に78点(同9点)、燗酒用清酒の部に75点(同10点)の出品があり、両部でそれぞれ29製造場が優秀賞を受賞した。

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