警察庁によると全国の交通事故死者数は昨…
警察庁によると全国の交通事故死者数は昨年2678人で8年ぶりに増加したという。それに比べ県内は2年連続減少、過去最少にほぼ並んだ。
県内では戦後の経済成長、人口増とともに交通事故も増加。1970年には死者156人に達したが、90年代以降は減少傾向が続いてきた。
特に2020年は前年比約3割の大幅減となり、統計が残る1947年以降で最少の25人を記録。翌21年は39人と揺り戻したものの、その後は再び減少。昨年は26人まで改善した。
20年の急減はコロナ禍による外出自粛が影響したとされ、逆に昨年の全国的な死者増はコロナ明けの反動と分析されているが、どうだろう。
また全国の数字が悪化する中で県に隣接する大阪府、京都府そして和歌山県でも昨年、死者が増えたのは懸念材料。社会情勢や地域差に左右されない安全な交通環境が求められる。
ちなみに大阪府は死者が前年より7人増え148人と2年連続で全国ワースト・ワン。県とは対照的に見えるが、人口10万人当たりの死者数は1.69人で県の1.99人の方が多いことにも留意が必要だ。(松)