取材で電話をすると「この通話は録音しま…
取材で電話をすると「この通話は録音します」と詐欺防止のメッセージが返って来た。転ばぬ先の杖。安心のための対策は積極的に活用したい。
県警によると昨年発生した特殊詐欺の約9割は自宅に掛かってきた電話が端緒。だから着信拒否や録音など防犯電話の導入が有効と訴える。
特殊詐欺対策アダプタは通話を録音、データを解析して危険性がある場合は注意喚起するサービス。ナンバーディスプレーなどと併せて使うことで近付く犯罪を入り口で撃退する。
NTT西日本はホームページで対策支援をアピール。各種サービスの使い方や無償提供の案内も広報しており、申し込みを受け付けている。
ただ、こうした取り組みを逆手に取るような犯罪も。きのう4日には橿原市内でNTTを名乗って個人情報を聞き出そうとする不審電話が報告されたといい、気を抜けない状況だ。
また同社は来年から固定電話の設備切り替えを計画しており、作業に便乗した新たな詐欺の発生も懸念される。12月に入り何かと気ぜわしい季節。そんな心の隙を狙われないようしっかり早めに対策を。(松)