登山道の荒廃が各地で問題化している。多…
登山道の荒廃が各地で問題化している。多発する豪雨や入山者の増加など、複数の要因が重なる一方、人手も予算も足りず補修が追い付かない。
そんな中で御所市は「大和葛城山をみんなが登りやすい山に!プロジェクト」を始動。先日開かれた会合で、民間企業に支援を呼び掛けた。
現況説明で市担当者は「葛城山はロープウェイがあるが、登山道は台風などの影響で一部崩壊、通行できなくなっている箇所がある」と指摘。企業版ふるさと納税に期待を寄せた。
市のホームページには櫛羅の滝コースの整備を終了、通行止めを解除したと告知があったので今月22日に出掛けてみたが、まだ厳しかった。
雨水でえぐられ深い溝になった古い登山道は新道に付け替わっていたものの、中にはコースを誤り行き詰まるハイカーも見られ、誰もが安全に登山できる環境とは言い難い印象だ。
かつて役小角が修行したという葛城山も今や人気の行楽地。それだけに登山道の整備は重要。企業版ふるさと納税の獲得は競争率が高そうだが、御所市も知恵を絞りプロジェクト達成を目指してほしい。(松)