若年者の就職応援 奈良市で合同企業説明会、県内企業100社参加 学生ら真剣な表情
来春卒業予定の学生ら若年者を対象にした「就職応援フェア 合同企業説明会」(ならジョブカフェ主催)が7日、奈良市三条大路1丁目の奈良県コンベンションセンターで開かれた。県内に拠点を置く企業約100社が参加。県内での就職を希望する求職者が企業の人事担当者らと面談した。
若年者の雇用対策推進を目的とする奈良労働局委託「若年者地域連携事業」の一環。地域の人材の流失防止、地元定着につながる支援として、来春卒業予定の学生や既卒3年以内の求職者、再来年以降卒業予定の大学生などを対象に開かれた。
会場では各社がブースを開設。人事担当者が会社案内の映像や各種データ、自社商品を示しながら業務内容や職場環境、待遇などを求職者に説明した。スーツ姿の学生らはメモを取るなど、真剣な表情で耳を傾けた。
このほか複数の機関が、就職に関する個別相談コーナーを設置。県内で働く若手社員の声が直接聞けるセミナー、採用面接や業務の一端が体験できるVR(仮想現実)コーナーも人気を集めた。
御所市から参加した大学3年の女子学生(21)は「大学で学ぶ心理学の知識を生かして従業員をサポートする、一般事務職の情報を求めて参加した。自宅から通勤できる中南和地域で希望の会社が見つかれば」と話した。