ジェトロ奈良、マレーシアで初の「奈良食品フェア」 奈良県内企業3社が県産品PR
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日本貿易振興機構奈良貿易情報センター(ジェトロ奈良、木川美樹子所長)は昨年11月中旬から12月初旬にかけて、マレーシアの2都市で、県産品の販路拡大を目的にした「奈良食品フェア」(南都銀行共催)を初めて開いた。奈良県内企業3社が参加し、海外展開を目指す商品を現地の消費者にアピールした。
着実に経済成長するマレーシアは、1人当たりのGDP(国内総生産)が1万ドルを超え、国民の購買力も向上している有望市場。コロナ禍後の健康志向、嗜好(しこう)品需要が高まる好機に、海外展開を目指す事業者を支援する事業として企画された。
昨年2月にマレーシアのバイヤーを招いて県内企業を視察。同国の市場に適合する可能性のある事業者を選考し、最終的に池利(桜井市)、ニシキ醤油(斑鳩町)、やまと蜂蜜(奈良市)の3社が決まった。
フェアは主要都市のクアラルンプールの商業施設内にあるスーパー(11月17〜26日)と、ペナンの商店(11月20日〜12月2日)で開かれた。販売された商品は、池利がそうめん、くず切り、はるさめ、スープそうめん▽ニシキ醤油がしょうゆ、ポン酢、めんつゆ、とんかつソース▽やまと蜂蜜が抹茶、コーヒーのポーション―など。3社は試食を交えて商品の魅力や特徴、関連のストーリーなどをアピールした。
今後は現地バイヤーの協力を得ながら、地元の人々に商品の味や使い方などが定着するように取り組みを続けていく方針。ジェトロ奈良は「地元の人々に商品が受け入れられるには、企業自らがSNS(交流サイト)などで定期的に情報発信を続けることが重要。別の都市への進出、拡大も視野に支援していきたい」としている。