きょうは「長崎原爆の日」。「被爆79周…
きょうは「長崎原爆の日」。「被爆79周年平和祈念式典」が、同市内で開催。初めて参加するアイスランド、アルバニア、スーダンの3カ国を含む、90を超す国・地域から代表が出席する。
長崎では被爆者らが平和公園の平和祈念像の前で、毎月9日に座り込み、核廃絶などを訴える集会が6月に500回を迎えた(8日付10面「暮らし面」)。
1979(昭和54)年から45年間、地道に続けられている長崎県民の「意思表示」だ。式典のある8月9日を除き、荒天や新型コロナウイルス禍でも、一度も欠かさず続いている。
78年10月、放射線漏れ事故(74年)を起こした「原子力船むつ」が佐世保に入港。それに抗議し、翌年3月に約30人で始まったのが発端という。
6月9日は日曜日と重なり被爆者や労働組合員、高校生ら普段の約4倍、約420人もの参加者が集まった。
かくも長く続く抗議活動の原動力は何なのか。「数分座るだけでも反対の思いを示せる。入りやすい運動だ」と、この方法を始めた一人、被爆教師の山川剛さん(87)の言葉だ。「継続の力」に勇気づけられる。(恵)