東大寺を火事と新型コロナから守るお話 - お坊さんに聞く!奈良の寺社探訪【東大寺編その6】

火事対策のお話
「東大寺は木造建築物が多いので、世界遺産として守っていくためには火事にならないことが一番大切です。もし火事になったら、大仏殿は廻廊があって消防車がそばまで近づけない。東側の山に合計2000㌧の水槽を造っています。また、屋根の中にもスプリンクラーを設置するなどして大屋根の内外に水が届くようになっています。防災工事は法華堂周辺からはじまって境内全部に広げました。水圧も高くなっています。現在も再整備のために送水管の工事中です。防災は時間とお金がかかります。まもりなくして前に進むことはできません。まもっていくことはとても大切です。環境のすべてをよく考え、長い目でみて保存に努めていきたいです」

橋村執事長