新年度になり、各地で新しい生活がスター…
関連ワード:
新年度になり、各地で新しい生活がスタートしている。県内の企業でも入社式が行われ、学生らが社会人として歩み始めた。
新入社員を代表した決意表明は若干の不安はあれども夢、期待に満ち、勢いも感じられる。目の前の事に純粋な気持ちで挑める若さがうらやましい。
ただ近年、県内の新規学卒者の就職後3年以内の離職率は、高校・大学生とも全国平均を上回る数値で推移する。むろんキャリアアップ、起業など前向きな場合も少なくないに違いない。
一方で「こんなはずでは」のミスマッチが要因の離職もあるだろう。社会人になって知ることも増え、「隣の芝」が気になりもする。
状況改善に関係機関の就業支援策充実、企業の働きやすい職場環境づくりが進む。もっとも売り手市場とされる時だからこそ、自分の考え、将来像に合う企業かどうかを見定める働く側の目も大事になる。
新人時代、先輩には「3日、3カ月、3年ごろに会社を辞めたくなる」と聞かされた。そんな時期には入社時の清新な気持ちを思い返すのもいいのかも。今一度、新社会人にエールを送りたい。(智)