町の公共工事を手がける建設会社の社長な…
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町の公共工事を手がける建設会社の社長なら、相応の所得があると、誰でも分かる。その社長が町営住宅に入居していたから驚く。
しかも元々は木造の平屋建て住宅だったものを、これを取り壊して2階建ての豪華な建物にした。建設会社なのだから、お手の物で、使い勝手の良いものに仕立てた。
町営住宅は低所得者のためのもので、40年ほど前の入居当時の家賃は月額3000円ほどだったといい、会社を立ち上げてからも住み続けてきた。
本人に話を聞いたが「車が好きだ」といい、高級車に乗っていることも自慢していた。広陵町の町営住宅の実態にあきれた。町も明け渡しを求める文書を送ってはいた。
本紙の取材で、年内にも退去する意思をみせているが、問題の根が深いことをうかがわせる。退去だけで済む話ではない。元の状態に戻して返還できるのか。
あすから6月議会が始まるが、論戦を期待したい。心ある町民らは、問題が明らかになったことを歓迎している。個々の議員の良識を信じたいし、長年のウミを出し切るチャンスでもある。(治)