社会
奈良県、植物標本誤廃棄巡り経緯回答「受け入れ体制、引き継ぎ不足」 寄贈の研究会「失望」
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自然史保全の必要性を訴え
奈良県が保管・管理するとして奈良植物研究会(松井淳会長)から寄贈を受けた植物標本約1万点が誤廃棄された問題で、県は10日、同研究会が提出した経緯や対応をただす要望書に対し、自然史研究や教育を所管する体制が存在していないにも関わらず寄贈を受けたことが誤廃棄を招いたとして、他府県の適切な施設や体制を整えた場所で管理してもらうべきと回答した。松井会長は「こんな回答があるとは予想もせず、標本を守ってくれると思い預けたが失望した」と述べた。