高速道路上の緊急事態に備え奈良交通が研修
乗務員ら誘導や通報要領確認
奈良交通(奈良市)は2月29日、大和郡山市白土町の同社奈良営業所で、「高速道路上における緊急事態対応研修」を実施した。観光バス乗務員(運転者、バスガイド、添乗員)と高速バス運転者が、高速道路上での緊急事態に備えた。
研修は3月4日までに計3回実施し、計200人が参加した。県警高速隊と西日本高速道路パトロール関西が協力し、昨年から実施している。それまでは奈良交通のみで行っていた。
同社によると、新型コロナ禍が収束し、行動制限が撤廃されたことで、車を使う機会が増え、高速道路での死亡事故が増えているという。
29日は約60人が参加。座学と実技が行われた。座学では、奈良交通、県警高速隊、西日本高速道路パトロール関西の担当者が、高速道路での運行要領や非常時の対応について説明した。
実技では、奈良交通と西日本高速道路パトロール関西の担当者の指導の下、観光バス3台を使用、参加者がバス非常口からの脱出や高速道路上のエンジントラブルで停車した際の対応を訓練した。乗客の誘導方法や通報要領なども確認した。
奈良交通の担当者は「高速道路上での緊急事態に的確に対応できる基礎知識と技能の向上を図り、お客さまのさらなる安全確保を目指していく」と話した。