6日の広島原爆忌に続き、あす9日は長崎…
6日の広島原爆忌に続き、あす9日は長崎の原爆忌だ。そして来週には終戦記念日となり、8月は戦争についてを考えさせられる時でもある。
広島での知事らのあいさつにもあったが、核兵器の脅威はますます深刻となり、唯一の被爆国である日本の立ち位置の重要性が増している。
ロシアによるウクライナ侵攻、そしてイスラエルのガザ地区攻撃と、世界は緊張状態が続いており、こうした戦争の悲惨さが報道されることに、慣れてしまったのではないか。
さらに近年は、隣国の中国や北朝鮮の動きに、神経が過敏になっていることもある。被爆者もそうだが、戦争を体験した人が、年々減っているのも事実だ。
北朝鮮のミサイル発射で、緊急速報が出されても、逃げようがないので、実際は何もできない。戦争体験者から空襲の恐ろしさを聞き、何ができるかを考えたい。
粘り強い外交努力しかないから、政治家に期待したいが、カネのことばかりが聞こえてくる。パリ五輪で活躍する選手や甲子園に登場した智弁学園ナインの姿を見て、平和の尊さを思う。(治)