ロシア軍によるウクライナ侵攻が続くなか…
ロシア軍によるウクライナ侵攻が続くなかで、季節は春の足音を響かせている。熱戦が続く大相撲やセンバツも、気分が乗らない。
少年のころ、本物の空襲を体験した人の話を聞いても、実感することはできなかった。しかし、今、テレビで、空爆する飛行機に向けて発砲する映像を見る。
旋回しながら波状攻撃を繰り出す戦闘機に対し、追いかけるように迎撃する光が命中して、渦を巻いて墜落する光景に、そこに人間が乗っていたんだと思うと言葉もない。
コロナも全国のまん延防止等重点措置も解除され、県内の感染者数も200人以下が続いて、ようやく解放されたような気分になる。もちろん油断は禁物だ。
平城宮跡の大極殿南門の完成、天理市になら歴史芸術文化村が開村したほか、各地で念願の施設完成の祝賀行事も続いている。それでも晴れやかな気持ちになれない。
それもこれも、ロシアによる戦争状態が、世界の人々を悲しませている。橿原市議会がウクライナの国旗を掲揚して一般質問を行ったというが、ささやかであっても、反戦の声を上げ続けたい。(治)