社会

食料、燃料、道徳も消えた 奈良の玉井好子さん - 語り残したい私の戦争の記憶―雑記帳の集い(サロン)会員に聞く(下)

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「あれほどひどい時代はない」と語る玉井さん=奈良市内の自宅

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「若い人は世界の悲惨なニュースをよく見て

無差別爆撃が身の上に降りかかることを知ってほしい」

 

 「爆撃が何もかも瓦礫(がれき)にする。ニュースで瓦礫を目にすると、日本にもこのような時代があったことを思い出す」。終戦時に奈良市内の女学生だった玉井さんは空襲にこそ遭わなかったが、「爆弾が落ちたら墓穴」と言いながら防空壕(ごう)を掘った。大阪で焼け出された叔母家族と一緒に暮らし、お互いに窮屈な思いをした記憶もある。

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