歴史文化

大和古寺・お参り日記【39】 - 安倍文殊院(上)

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 智恵の仏さまとして知られる日本最大の文殊菩薩像を祭る桜井市の安倍文殊院を訪ねた。645(大化元)年、古代豪族、阿倍氏の氏寺として、左大臣阿倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ=阿倍内麻呂)が創建したと伝わる。当時は法隆寺式の伽藍(がらん)に28の塔頭(たっちゅう)が立ち並ぶ大寺院だったという。

 

 本尊の渡海文殊群像は鎌倉時代の仏師、快慶の手によることが知られ、国宝に指定されている。植田悠應副住職に本堂へ案内していただいた。

 

 獅子を含めた高さが7メートルもあり、見上げるとそのスケールに圧倒される。文殊さまは慈愛に満ちた表情で真っすぐ前を見据えておられる。

 

 渡海文殊群像は、5体の仏像から成る。雲の海を渡りながら智恵を授ける旅をする文殊菩薩と、獅子の手綱を持つ優填王(うてんおう)と先導役の善財童子、維摩居士(最勝老人)、須菩提(仏陀波利三蔵)の群像だ。

獅子を含めた高さが7メートルの文殊菩薩

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