歴史文化

大和古寺・お参り日記【37】 - 岩船寺(上)

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修復されて極彩色がよみがえった三重塔内部壁画

 奈良県と京都府の境、南山城当尾の里に位置する岩船寺を尋ねた。

 

 729(天平元)年、聖武天皇の命により行基が建てた阿弥陀堂が始まりとされる。後に弘法大師の弟子、智泉が嵯峨天皇の皇子誕生祈願をかなえたことから、広大な境内を持つ寺院になったと伝わる。最盛期は39の僧坊が立ち並ぶ大伽藍(がらん)だったという。

 

 植村海宥副住職によると、奈良の都から7キロほど離れた南山城は、雑念を捨て、静かな山の中で修行に励む場所だったと推測できるという。また、都の石工が多く住んでいたことから、今も多くの石仏や石塔が残る。眼病平癒(ゆ)のご利益があると伝わる境内の石室不動明王や、厄よけ地蔵菩薩もその一つ。

 

眼病平癒のご利益があると伝わる境内の石室不動明王
厄よけ地蔵菩薩

 

 

 緑に囲まれた静かな境内の正面には、国重要文化財の三重塔が立つ。美しい朱色が木々に囲まれて一層映える。

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