台風の影響で、長崎の平和式典が規模を縮…
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台風の影響で、長崎の平和式典が規模を縮小して屋内で行われた。岸田首相らの出席は見送られたが、平和を願う思いはいつもより大きく感じた。
6日の広島原爆忌、そして昨日9日の長崎原爆忌に続き、15日の終戦記念日へと、8月は戦争と平和について考える特別な月でもある。
戦後78年ということは、物心がつく10歳だった人が米寿になる。戦地に行ったり、銃後の守りについた大人たちは百歳前後ということになる。その生き証人から継承できているかどうか。
ロシアによるウクライナ侵攻から1年半以上も経過し、隣国・中国や北朝鮮のわが国への挑発的な動向に、「戦前」ではないかと思えてならない。
コロナとの3年余の「戦い」を乗り越えてきただけに、普通の暮らしの大切さを実感している。平和な社会は、そうした普通であることではないか。
奈良市の三条通を歩いていても、外国人の姿が目につく。観光客が戻ってきたことが分かる。これも当たり前だった日常に戻ろうということだろう。古都・奈良の風景は、それが普通で、普通の大切さを教えてくれる。(治)