日本文化学び心の安らぎ ウクライナ避難学生が浴衣や茶道体験
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ウクライナからの避難学生を対象とした「日本文化体験教室」が10日、奈良市元林院町の中川政七商店本店で開かれた。同商店が避難学生を受け入れている天理市と天理大学協力で企画。日本文化を学び心の安らぎを得ることを目的としたプログラムで、初回は「夏の奈良、はじめてのお茶会体験」と題し、同商店の社員が茶道を指導した。
参加した9人の学生らは初めて体験する茶道に興味津々の様子で、茶会での作法を学び茶筅(せん)で立てられたお抹茶の香りと味を楽しんだ。
ウクライナのキーウ大学で日本文化を学ぶオクサナ・コザーリさん(19)は「浴衣を着て茶道を体験し、時間が止まったかのような穏やかな気持ちになった」、同大学のヴィクトリア・アルテメンコさん(19)は「ウクライナでも抹茶は人気だが、日本の味を体験できて感激」と話した。
天理市の並河健市長は「ウクライナと日本の文化交流の架け橋となる催しを今後も続けていきたい」と語った。