奈良クラブが高知に完封勝利 勝ち点31で3位浮上 - 日本フットボールリーグ(JFL)第18節

第24回日本フットボールリーグ(JFL)第18節は31日、ロートフィールド奈良などで6試合を行い、奈良クラブは2―0で高知ユナイティドFCを破り、勝ち点31で3位に浮上した。首位はFC大阪で勝ち点33。2位はホンダFCで勝ち点32。
奈良クラブは後半4分に伊勢からのパスを中央で受けた浅川が相手ディフェンスをかわしてミドルシュートを決めて先制。同34分には右サイドから長島が中央の片岡―浅川とつなぎ加点。この2点を守り切った。浅川は今シーズン5ゴール目で得点ランキング7位タイとなった。
難しい試合で実力証明
奈良クラブ・フリアン監督
蒸し暑く、難しい試合だったが、いろんな意味で実力を証明できたと思う。ボールを保持しながら、うまくボールを運べたことが(勝利の)カギとなった。
「スペース」うまく見つけられた
高知ユナイティドFC・吉本岳史監督
奈良はどこにスペースがあるのか見つけるのがうまい。失点の場面は(いずれも)守備が淡泊。
浅川2ゴール「最高です」
奈良クラブはFW浅川の2ゴールで完封勝ちした。後半4分、右サイドの伊勢が中央の浅川にロングパス。これを浅川が巧みな右足のトラップで相手ディフェンスをかわして勝負あり。左足でミドルシュートをたたき込み先制した。敵将、吉本監督が「気持ちがボールに乗っていた」と称賛したゴールでチームは勢いに乗った。
同34分には右サイドから長島がペナルティーエリア正面に走り込んだ片岡にパス。さらにフリーの浅川につないで加点。試合後、チームトップとなる今季5ゴールの浅川は「最高です」とサポーターの前で気持ちよさそうに話した。
これまで、浅川はオフサイドで得点を取り消され、幻のゴールが多かった。しかし、この日は相手のオフサイドトラップのわなを巧みにかわしてストライカーとしての実力を証明してみせた。フリアン監督も「1点目は狙い通り。(彼は)能力のある選手」と賛辞を惜しまなかった。
8月のリーグ中断期間を前にエースが結果を残してチームは3位に浮上。奈良クラブが昇格をしっかりと視野に入れてきた。