駆ける終盤戦 6陣営、奈良県内各地でPR - 参院選2022
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参院選は10日の投票日に向けて終盤戦に入った。選挙期間中、最後の日曜日となった3日は、奈良県選挙区に立候補している各陣営が、人が多く集まる場所や重点地域、住宅街などを回り、物価高対策や教育政策などそれぞれの政策を訴えて支持を呼びかけた。党幹部や知名度のある党所属国会議員らも応援に駆け付け、最終盤に向けて陣営を引き締めた。
共産党新人の北野伊津子候補(46)は大票田の奈良市内を駆け巡った。同市柏木町の商業施設前では、後援会員と共にドライバーに手を振るアピール作戦。スーパー前などで街宣を繰り返し、「軍拡の後には増税と社会保障削減がやってくる。平和と暮らしを守る政治の実現を」と訴えた。
参政党新人の中村麻美候補(43)は奈良市の近鉄大和西大寺駅や学園前駅、生駒駅など無党派層の多い県北西部を中心に街頭演説を実施。西大寺駅前では「今の偏差値重視の教育では世界で活躍できる人材は育たない。人間力が育つ教育の形をつくっていく」「政治に関心を持ってほしい」と訴えた。
立憲民主党新人の猪奥美里候補(42)は大和郡山市などを地元県議と街宣。住宅街などで短いスポット演説を繰り返し、「消費減税を実現し、物価高から暮らしを守ろう」と呼びかけた。夕方にはやまと郡山城ホールで個人演説会を開催。同党の山井和則衆院議員も応援に駆けつけ、終盤戦に向けて気勢を上げた。
日本維新の会新人の中川崇候補(36)は、橿原市の近鉄岡寺駅からスタートし、明日香村や橿原市、大和高田市などの駅前や商業施設で街頭演説。「維新は報酬カット、特権廃止といった議員の覚悟で大阪の暮らしを変えてきた。次は奈良の番。国の政策から変えていく」と訴えた。
自民党現職の佐藤啓候補(43)は大阪に近い生駒市内を遊説。近鉄生駒駅前の街頭演説では「与党の実行力で物価高騰を乗り越え、コロナ禍で傷ついた経済の再生に全力で取り組む」と訴えた。党の世耕弘成参議院幹事長、佐藤正久参院議員も応援に駆け付け、同候補への支持を呼びかけた。 NHK党新人の冨田哲之候補(70)は居住地の愛知県と奈良を行き来しており、3日に県入り。近鉄奈良駅前で街頭演説し、国政選挙における被選挙権年齢の引き下げなどを訴えた。