岩橋玄樹&水谷千重子が春日大社で夢の競演!特別ライブで平和への願い届ける
平和と被災地復興への願いを込めた「世界遺産 Special Live in 春日大社」(世界遺産奉納Special Live実行委員会主催、奈良新聞社・奈良テレビ後援、大和ハウス工業協賛)が19、20日の両日、奈良市春日野町の春日大社飛火野特設ステージで開かれる。
19日は男性アイドルグループKing&Princeの元メンバーで歌手・モデル・タレントの岩橋玄樹さん、20日は歌手の水谷千重子(友近)さんが出演する。いずれも昼、夜の2公演で、チケットの一般販売はきょう5日から。
公演を前に、今回のライブに懸ける思いや最近の活動などについて二人に話を聞いた。
日本のエンタメ 奈良から世界へ
岩橋 玄樹さん
日米で活躍する表現者
―奈良に来られたのは今回が初めてとのことですが、どんな印象を持たれましたか。
とても穏やかな印象です。お隣の京都はいつも人がたくさんいるイメージですが、奈良は自然もあるし、お寺や神社がたくさんあって空間がきれいで神聖な場所だと感じます。
―鹿はご覧になりましたか。
明日(取材日の翌日)、春日大社さんに行きます。動物は大好きなので触れ合えたらと思っています。
―2023年にアメリカのエージェントと契約を結ばれて、日本とアメリカの2拠点で生活をされているそうですね。
はい。たくさんのファンの方が日本にいてくださるので、基本的には日本で定期的にコンサートをやったり全国ツアーをやったり、アルバムを出したりしています。それ以外のモデルの仕事や、レコーディング、曲作りなどのクリエイティブな部分は全部アメリカでやっています。来月にはアメリカのロサンゼルスでフェスにも出演する予定です。
―アメリカのフェスに出られるのですね。すごいですね!
ありがとうございます。初めてアメリカでフェスに出演します。緊張よりも自分の夢だったことがかなうので、大きな一歩としてやっていきたいと考えています。そのすぐあとに世界遺産ライブをやらせていただけるということで、今年の4月は、自分の芸能生活15年の中で大きなヒストリーになると思います。
―世界遺産ライブについての意気込みをお聞かせください。
春日大社という奈良を代表する神社でパフォーマンスさせていただけるのはすごく誇りに思うし、日本に育った日本人として世界の人にパフォーマンスを通して幸せを届けられたらと思います。
―奉納演奏は神様に音楽を届けるステージになりますね。
僕は日本に帰ってきたら必ず神社に行きます。毎日ジョギングをしているのですが、コース途中の神社にお参りしてから仕事に行ったりします。神社巡りにも出かけます。
―神社がお好きなんですね。
とても好きです! ですから、こうしてステージに立たせていただいてパフォーマンスができることも、神様に対して感謝の気持ちがあります。だからこそ、自分が普通に生きている毎日で、もっと誰かのためにできることをしたいという気持ちになります。
―どんな願いを込めてパフォーマンスをされますか。
僕はファンの皆さんを「フェアリー」(妖精)と呼んでいます。僕の夢はフェアリーの皆さんとともに日本のエンターテインメントの素晴らしさを世界に届けることです。世界遺産のステージで歌うことは大きな一歩になるのかなと思っています。自身のライブで奉納演奏のことをファンに発表したら、すごく驚いて喜んでくれました。今回、この機会をいただけた春日大社さまにも感謝していますし、ライブを通して皆さまにハッピーを届けられたらいいなと思います。
―舞台はどんな内容になりますか。
グループもソロも含め、自分が14歳の時からステージに立って作り上げてきたものを、ギュッと詰め込みたいと考えています。歌もダンスもあります。まだはっきり決まっていませんが、自分で作詞作曲した楽曲など、新しい挑戦も届けられたらと考えています。
―奈良新聞の読者とファンの方にメッセージをお願いします。
今回は奈良に来られてとてもうれしいです。今は毎日わくわくしながら構成を考えています。今朝も移動の電車で曲を作ったりして、一からクリエイトしています。ファンの方が見たい衣裳の意見を取り入れていますので、ぜひ衣裳にも注目していただきたいです。
僕のステージを見た皆さんに幸せになっていただき、奈良を盛り上げられたら。奈良から世界へ、日本の素晴らしいエンターテインメントを届けられたらといいなと思っています。頑張ります!
岩橋玄樹(いわはし・げんき)
1996年12月生まれ。東京都出身。歌手、モデル、タレント。男性アイドルグループKing & Princeの元メンバー。2021年にジャニーズ事務所を退所独立後は、ソロアーティストとして活動。23年からアメリカのThree Six Zero所属。
観客と共に創る 千重子ワールド
水谷 千重子さん
ご存知“演歌の大御所”
―今回のライブのきっかけを教えてください。
明治座さんから「世界遺産でのライブに興味ありませんか~」と声をかけていただき、そんなありがたい話はない! と即決しました。千重子バンド(約5人)と世界遺産で、しかも屋外でのフェスは初めてなので、壮大にしたいですね。
―歌う曲は決まっていますか。
かなり人が入る場所なので、慎重に決めたいと思います。10~15曲、オリジナルソングもカバー曲も両方歌うと思います。幅広い層の方に来ていただくので、新しい曲も1曲ぐらい歌いたいかな。今年は万博もあるので、『万博ササニシキ2016』を歌ってもいいかも。
―どんな演出やパフォーマンスになるのでしょう。
夜の部はたいまつやランプなどで幻想的に演出したいと思います。飛火野の特設ステージで春日大社に向かって歌う予定です。
―昨年は全国4都市で公演されました。音楽や芸能活動の目標はありますか。
何かを目指す、というのは考えたことがありません。お客さまに『次も来たいわ』と思われるようなパフォーマンスをやる、それが次につながって、仕事が広がっていると感じます。明治座さんと博多座さんに加えて、今年は新たに新歌舞伎座さんでの公演が決まっています。毎月、何かしらのパフォーマンスはしていて、その中に今回の世界遺産ライブが入りました。
―近年は演歌とJ―POPの架け橋的存在として幅広い活動を展開しておられます。
J―POPを歌うのは、千重子自身が好きなのと、幅広い年代の方々に興味を持っていただきたいから。ライブのゲストには演歌以外のジャンルの方も呼んでいます。実際、お客さまの層も広がりました。6歳~98歳までおられます。
―会場ごとの違いは何か感じますか。
地方公演は「千重ちゃん東京からきてくれてありがとう」とエネルギーをためて待っていてくださる方が多いので元気とパワーがみなぎっています。今回の公演も全国から見に来ていただけたらうれしいですね。「夜公演は泊まりが厳しいから昼公演にします」という声もたくさん頂いています。夜公演も日帰りできますから、昼夜どちらもいらしてください!
―人気の秘密は何でしょう。
どの公演も絶対に手を抜かず、どうやったら喜んでいただけるか、常に考えながらパフォーマンスをしています。私はおしゃべりが得意というか好きなので、1曲歌ってはしゃべり、また1曲歌ってはしゃべりという感じで、純粋な歌自体のファンだけでなく、お笑いのファンも多いんです。千重子ファミリー(倉たけし=ロバート・秋山竜次、萬みきお=サンドウィッチマン・伊達みきお、浜ローズ=マツコ・デラックスなど)の公演は、とにかく豪華なメンバーなので、その人たちと一緒に本当に面白いお笑いができていると思います。
―飽きさせないサービスとは。
歌はもちろん、着物一つ取ってもお客さまに楽しんでもらいたい気持ちで選んでいます。だから公演時間がついつい長くなっちゃうのかも。
―トークではどういったことを意識されていますか。
千重子ワールドはお客さまを含む全員で創り上げています。私はその世界観全開でおしゃべりして、お客さまはいろんな楽しみ方をしてくださっています。私自身、来てくださった方が楽しんでもらえたらそれでいいと思っているし、本当に不思議な空間になりますよ。
―カバー曲も歌われます。必ず歌う曲はありますか。
小柳ルミ子さんの曲が好きで、選曲は妖艶かつ強い曲が多いです。最近よく歌うのが、小柳ルミ子さんの「乱」や大野雄二さんの「愛のバラード」ですね。あと、香西かおりさんや玉置浩二さんの曲も多いかも。岩崎宏美さんの「小さな旅」なんてすごくいい。ふるさとを思い出す郷愁の歌が多いです。バンドメンバーもこういう曲が好きって分かってくれているので、いつもいいセッションになりますね。千重子自身が好きな曲を選びます。
―今回のライブへの思いをお聞かせください。
世界遺産でやらせていただけることを本当に幸せに思います。来場される皆さまも、いい気を吸い込みながらいつもの水谷千重子を楽しんでほしい。春日大社でどんなパフォーマンスをするのだろう、という期待を持って見に来ていただけたらうれしいです。
水谷千重子(みずたに・ちえこ)
幼少期に飛び入り出演した「歌まね生一本」でグランドチャンピオンとなり、芸能界入り。少女時代は抜群の歌唱力から“北陸のひばり”と呼ばれ、数々の大会を荒らす存在に。デビュー曲「万博ササニシキ」が大ヒット、その後も「スコッチがお好きでしょ」「ミズチエルンバ」などで音楽賞を受賞。近年は演歌とJ―POPの架け橋的存在として活躍している。
世界遺産 Special Live in 春日大社
4月19日 (1)午後2時 (2)午後6時
岩橋玄樹×世界遺産スペシャルパフォーマンスin春日大社
4月20日 (1)午後2時 (2)午後6時
水谷千重子 世界遺産スペシャルライブin春日大社
【会場】春日大社飛火野特設ステージ
【料金】9800円(税込み、全席指定)
【チケット販売】4月5日午前10時から、ローソンチケット・チケットぴあ・イープラスの各プレイガイドで販売
2025年4月5日付・奈良新聞に掲載