今年は「巳(み)年」。どんな年になるだ…
今年は「巳(み)年」。どんな年になるだろうか。過去の巳年を振り返ると、歴史の転換点となった劇的な出来事も多い。
古くは飛鳥時代の645年に起った「乙巳(いっし)の変」。中大兄皇子や中臣鎌足らが蘇我入鹿を暗殺した事件で、天皇を中心とした中央集権国家を目指した「大化の改新」につながる政変だ。
1185年には壇ノ浦の戦いで平家が滅亡。1905年には日露戦争が終戦となり、1989年には昭和天皇が崩御し平成が始まった。
直近の2013年は安倍晋三首相(当時)による経済政策「アベノミクス」が本格化。株式市場では前年の辰(たつ)年と合わせて「辰巳天井」といわれ、株価が頭打ちするとの格言があるという。アベノミクス以来の株価上昇は止まるのか。
今月20日には、アメリカのトランプ新政権が発足する。今後の政策によっては経済だけでなく、ウクライナや中東などの世界の動きに大きな影響を与えることになる。
国内では夏に参院選が予定される。少数与党の石破政権にとっては正念場で、結果次第では歴史の転換点の年になるだろう。(法)