終わりの始まりという。解釈はいろいろあるようだが、ここでは、衆院選が終わって次に何が始まるのだろうという意味で使いたい。

　衆院選の結果を受けて各政党はその検証・総括に忙しい。つい最近にトップが入れ替わったところは特に大変だろう。各党がどんな総括をするのか注目しよう。

　自民・公明両党の与党過半数割れで憶測が飛び交う。最も目を引くのは、この間「時の人」だった高市早苗氏(県2区)に関するもの。高市新党結成か、というものまである。

　自民党は大幅に議席を減らしたが、よく踏ん張ったという見方もできないか。野党が望む政権交代も、また高市新党=自民党分裂もそう簡単ではあるまい。

　石破茂首相がこれからどう動くかも気になるところ。選挙中は封印していた感のある石破カラーが出るのかどうか。裏金問題にさらに手をつけられるのかどうか。

　物価が上がっている。コメの価格も下がらない。年賀状まで値上げ。本物の政治改革には期待したいが、まだ政党改革・政治家改革の次元でうろうろしているように見える。本当に終わりから始まるか。(北)