戦いすんで日が暮れて、といったところか…
戦いすんで日が暮れて、といったところか。与党の過半数割れとなったが、民主党政権となった15年前のような政権交代選挙に似た形になった。
裏金問題で自民党に大逆風が吹くなかで、県選挙区では、高市早苗氏と田野瀬太道氏が、大差で当選を決め、1区の小林茂樹氏も復活当選した。
大躍進した立憲民主党を象徴するように馬淵澄夫氏が貫録の8選を果たした。大阪で完勝した日本維新の会は、県内では振るわず、前回のような復活当選もなかった。
それにしても大敗した自民党は、総裁でもある石破茂首相の責任問題が問われることなく、どのように進めていくのか。少数与党で乗り切るつもりなのか。
30日以内に開かれる特別国会までに、新しい枠組みが作られるかは微妙な情勢だ。そして新年度予算が成立するのかも心配され、国民生活に大きな影響が出る。
続く参院選で、さらなる審判を仰ぐことになるが、今度の国民の怒りが収まっているとは思えない。何が問われたかを反省せねば見放されることになる。新鮮さに欠けたことも大きかった。(治)