時の総理大臣を一目見たいと朝からJR奈…
時の総理大臣を一目見たいと朝からJR奈良駅西口に駆けつけた。さすがに警備のものものしさに驚かされたが、これが当然なのだろう。
1区の候補者の応援演説のために来県したもので、ロータリーを囲んだ聴衆が、石破茂首相の話を熱心に聞いていた。テレビで見知った顔に安心もした。
ただ党総裁選で語っていたような、石破節とでもいうのか、持論の政策は封印し、無難な演説に留まった。それでも道路や観光など、奈良に特化した話でまとめたのはさすがだ。
前日は維新の牙城である大阪を精力的に遊説したといい、党首として、情勢が厳しい選挙区を、重点的に回っているようだ。
その維新の共同代表である吉村洋文・大阪府知事が3区に入り、公認候補への支持を訴えた。昨年の統一選で知事を誕生させただけに、その勢いのまま衆院選もということだろう。
各党の党首クラスの来県が相次ぎ、日ごとに熱を帯びてきている。情勢分析も盛んで、与党の過半数割れもささやかれるが、そんな大転換を望むのか、有権者一人一人の判断にかかっている。(治)